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弟よ、襖一枚、へだてて、今-2005/06/18

弟よ、襖一枚、へだてて、今-2005/06/18_a0009432_14343296.jpg弟のことが好きなんです。
大学生の頃、サークル名簿の自己紹介に、「趣味:弟」と書いたくらい、それはそれは好きなんです。

がきんちょの頃は、とっても小さくてすばしっこくて、考えるより体を動かすのが好きなやつでした。
父・母・僕が読書している間、「じゃあ俺は走る!」と言って、茶の間を飽きることなくぐるぐる回り続けるような、小肉弾系なコドモでした。家の外でも同様に無邪気な弟を、僕もコドモながら影から見守り、時には表に出てまわりを威嚇し、過剰なくらいに守ってきた覚えがあります。弟も僕には当時から大きな信頼を寄せていたと思います。あれ、言い過ぎかもしれん。まあ、雰囲気だけでも感じ取ってください。

そんな彼も昨年春から働き始め、秋には人の気持ちと自分の気持ちをバランスよく尊重できる、超素敵な女の子とケコンし、それに伴いなんだか突然大人の階段を3段飛びで上り始めたみたいに、随分と大人びてきました。もしかすると、イベントによってこれまで徐々に変化していた状態が顕在化しただけなのかもしれないけれど。

今年のGWに彼らのおうちにおしかけた時にも、見事な大人っぷりで、様々な方法で歓待してもらいました。旬の藤棚見せてもらって、カラオケではしゃがせてもらって、夜遅くなってしまったのに豪華絢爛な手料理をご馳走してくれて、翌朝餃子が食べたいといや、すぐさま車でつれて行ってくれて。何にも考えずに、へらへらたっぷり楽しめた2日間でした。もちろん彼らも大いに楽しんでくれていたはずで、お互い兄弟想いで、無邪気に思いっきり遊べる関係がいまだに続いているってのはなんて素敵なことなんだろうと、とてもうれしくなりました。

で。こんな風に、三十路間近な僕が僕たち兄弟について、お互い好きだとかああしたいこうしたいと、なんだかとてもきんもち悪いこと言ってても未だに全然しっくりくるのは、我々兄弟が(親子も当然そうだろうけど)時にはライバルであっても、本質的には最大の理解者であり、無償でお互いのために様々な行動を起こしたい相手だからなんだろうなあと思うんです。そして僕たち自身が個人の利害と同等に、時にはそれ以上に大切にしたいという動機を、どこかに置き忘れることなしに大人になれたからなんだろうなあと。そう思うんです。

最後までありきたりな話で終わっちまいますが、若貴だか加藤鷹だかトゥクトゥクだかの騒動を見ていて、「~~の前に1人の人間」というのは、そりゃ基本的には間違いじゃないけど、「1人の人間である前に、、、」の関係を持って生きていけるというのは、きっと、とても幸せで、とても強いことなんだろうなあと思ったわけであります。

なーに当たり前のことをとうとうと書き連ねてるんだとお思いかもしれませんが、人を好きになることを、ここ数年ぱったりと忘れてしまった僕にとっては、そんなところから確認していかなきゃどうにもならなかったりするんですよね。お恥ずかしい話。

  by gomid | 2005-06-18 14:35 | 日記

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